現役トレーナーが教えるスニーカー(シューズ)選び

こんにちはオヤジートレーナーです。

今日は現役スポーツトレーナーが教えるスニーカー(シューズ)選びです。

 スニーカーを選ぶにあたってシューズの基本的な構造や役割。また、スポーツをする際にどのようなスニーカーを選べばいいかを教えていきます。

シューズの構造とその役割

基本的な構造として

①アッパー
 靴のソールよりも上の足を包む部分です。スポーツ用であれば紐やマジックテープなどの留め具がないものは足の形に合わせることができないのでお勧めしません。

②ミッドソール+補強構造
 足底を支える部分。素材によって衝撃吸収が変わってきます。
歩行構造で内側のアーチを補助し土踏まずの高さの補助します。

 靴選びの時には土踏まずの高さの確認は必ずしてください。高すぎても足への負担は高まります。
 O脚の人はこの部分が高すぎるとO脚をさらに助長してしまいますが、X脚の人は土踏まずの部分の高さがある程度あったほうが膝が内側に入るのを防いでくれます。

③アウトソール(surface)
 いわゆる靴底の部分。不整地用、体育館用など用途によって素材や形状が違う。
④ヒールカウンター
 踵を覆う部分。踵をしっかりと立てることで脚を真っ直ぐに立たせます。この部分がない靴は足の着地の際の衝撃吸収に問題が生じやすいです。靴選びの際の命とも言えます。

⑤シャンク
靴の中足部~後足部に入る補強材。靴の曲がり,捻りの抑制。これがないと靴底の変形,耐久性の低下につながる。

⑥シューレス&ホール
シューレスは靴紐のこと。ホールは紐を通す穴のことです。
スポーツをするうえでこのシューレスで固定力を調整します。主レスがないような靴はスポーツには向かないのでやめましょう。

フィッティング用語

①レングス。 足の縦の長さ、足長。
②ワイズ。  足の横の長さ(幅)。基本的には拇指球と小趾球の幅で合わせる。

③ボールガース(屈曲位置)
足の指が曲がる(背屈する)位置。解剖学わかる人であればMP関節にあたる部分。
靴の屈曲位置と拇指球の屈曲位置を合わせる。

足長が合っていないものを履くとボールガースの屈曲位置とMP関節(拇指球の屈曲する間接)の屈曲位置が合わなくなり足底腱などに伸張ストレスが加わってしまう。

④ボックス。
前足部を囲む空間。

⑤ドロップ。
靴の後足部の高さと前足部の高さの違いをいう。ドロップの高さが大きいほど足は底屈方向に入る

基本的なシューズの選び方

サイズの合わせ方

シューズのサイズ選びの際にレングス,ワイズをまず測ります。その際にヒールカウンターが最も重要になってきます。レングスを決める際にも必ずヒールカウンターに踵を合わせてレングスを合わせましょう。レングスの合わせ方は足趾部分から先の余っている部分が一横指ほどあるといいでしょう。

ヒールカウンターの重要性

 靴を選ぶ際に最も重要なのがヒールカウンターだと思っています。

 ヒールカウンターは踵の安定性を出します。踵の安定性が出ることで踵から上の下腿,大腿の動きに対して力をしっかり伝え出力を出すことができます。逆にヒールカウンターが合っていないと踵の安定性が欠けることで力を伝える際に余計な動きが入り力を伝える際のタイムラグや余計な力を出さなければならなくなってしまいます。 

 足は人間の土台です。その土台の安定が不十分だと力を十分に伝えられず。運動パフォーマンスも落ちてしまいます。

 足によって踵の大きさはさまざまです。ヒールカウンターの合わせ方として、靴を上から見てください。踵が小さめの方であれば靴の入り口部分が狭くなっているもの。踵がしっかり目の人はこの入り口部分が広いものを選んでください。

 硬さもいろいろ違いがあります。硬さに関しては試し履きの時に歩いたり動いて動作性を確認しましょう。
 捻挫や足首を捻りやすい人はヒールカウンターがしっかりしたものがいいと思います。
 軽さを追求するものであればこの部分の硬さは軟らかめにできています。長距離のランニング用などがこれにあたります。
いかに自分の足にフィットするものを選んでください。
踵の大きさに合わせて

ボールガースの屈曲位置

 
 ヒールカウンターと足長が合ったらボールガースの屈曲位置を確認してください。靴の屈曲位置は多少靴によって違いがあります。自分の拇指球部分とボールガースの屈曲位置が合わないと足趾に十分な力が発揮できません。また、足底の内側に強い張りが出やすくなり足底筋膜炎などの症状が出ます。

使用方法によって

実際のシューズを選ぶときはどのような場面で履くのかが重要になってきます。普段の日常履きにするのか、運動するときに履くのか、運動でも何のスポーツをするのか使用方法によってシューズ選びは変わってきます。

ランニング用

 
ランニングは基本的に直線的な動きが多く長い距離を走るのであればアッパー部分が軽く、ミッドソール部のクッション性が優れたものがいいです。

 近年ではミッドソール部が厚いものが支流になってきています。ナイキなどはミッドソール部分に硬いカーボンが入っていて、ドロップ部の高低差があり着地から蹴りだしへの補助を行うことでそれほど筋力を使わずに前方への推進力が得られやすいです。
 多くの長距離選手が使用しています。ただそのような靴は自分の力で蹴っているような感じがしないのでこれを嫌う人もいます。その場合はドロップ部の差がないやつを選ぶとよいでしょう。

様々な動きをするトレーニング用

ランニング用は直線の動きに対してのクッション性や推進力にはいいですが、横方向への動きに対して弱いです。アッパー部分の強さがないために様々な方向への動きに対して靴が足についていけなくなります。ようするにシューズの形が崩れ足の力をしっかり地面に伝えられません。そのためにはアッパー部がしっかりしているものがいいでしょう。また、ボックス部分に補強があると足趾に力が入る際にボックス部分の型崩れが抑えられ力を逃がさずに地面に伝えられます。

使用方法によってもシューズ特性は違いますので、自分の使用目的をもってシューズ選びをしてください。

毎回つたない文章ですが読んでいただきありがとうございます。
現場のトレーナーの仕事を通じて皆さんに役立つことを載せていきますのでコメント、応援よろしくお願いします。
ご質問などはお問い合わせからよろしくお願いします。

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